苔について
苔の種類について
苔の種類は沢山ありますが、中でもハイゴケは塀や木の幹など、よく見ると身近なところに生きている丈夫な苔で、横に這うように広がっていきます。盆栽によく使われている苔で、とても扱いやすいです。
苔には根が無く、葉や茎から直接水を給水します。その為、乾燥した場所では水やりが必要です。ただ苔は丈夫な植物なので、少しぐらい忘れても枯れたりしません。逆に加湿しすぎると茶色くなり腐ってしまいます。
苔に水やりをする場合、強い流水ですと苔が剥がれてしまうことがありますので、定着するまで霧吹きで与えてください。
良い状態の苔
加湿しすぎの悪い状態の苔
直射日光には弱いですが、多少の日差し(一日に5~6時間程度)は必要で、半日陰を好みます。乾燥した場所は適していません。葉が黄色がかってきたら元気がなくなってきています。いつも黄緑色を保つようにしましょう。
苔の育て方について
当園では、成長した苔をジューサーミキサーで粉砕し、半渇き状態まで乾燥させて適量の細粒の赤玉土を加え、土の上に敷いた不織布マルチに散りばめ、苔が乾かないように適時に水を散布し湿気・弱風を保って育てています。直射日光には弱いので、50%カットの遮光ネットなどで調整します。
ジューサーミキサーで粉砕して撒いた苔
成長した苔
古くなった苔を張り替える方法
盆栽の主体であるミニばらは陽を好むため、管理次第では苔は弱ってしまうケースもあります。また、苔が成長し見てくれも悪くなってしまうこともあるので、苔の張替えをお勧めします。
苔をはがします
溶岩鉢タイプの場合、溶岩鉢に苔が活着するように少し土をかける
新しい苔を貼り付けます
溶岩鉢タイプの場合、溶岩に苔が活着するように少し土をかける
水を少しかけ苔を安定させます。